小売店などの業務を行っていると、必ず発生するのが在庫です。
セールなど自分たちで処分を行うこともできますが、限界があるのも事実ではないでしょうか。
それに自分たちで処分するには時間がかかることも少なくありません。
そんな在庫処分問題で活躍してくれるのが専門の業者です。
今回は在庫処分・在庫買取の業者を選ぶポイントについて解説していきましょう。
速やかに在庫処分・在庫買取をしてくれる業者は、小売業において頼もしい存在といえるでしょう。
しかし、注意して利用しないとトラブルに発展することも少なくありません。
そんなトラブルとして起こりやすいのが、勝手な売買成立、代金未払い、買取価格の食い違いです。
まず、勝手な売買成立は、業者間での口約束で起こります。
こちらは見積もりだけをお願いしたつもりが、次の日業者がトラックでやってきて買取を行うといったものです。
在庫買取は原則的に契約によって成立します。
それを怠ったり、契約をしない業者に依頼すると起こるトラブルといえるでしょう。
次に代金未払いのトラブルです。
これは在庫を引き受けてくれたものの、一行に代金が支払われないといった内容です。
買取が成約したにもかかわらず、いつまでも代金が支払われないといったケースは決して珍しいものではありません。
業者に連絡しても、話をはぐらかされたり、最悪連絡が取れなくなります。
約束の価格と違うといったトラブルも起こります。
買取が成立して品物が引き取られていき、支払いが済んだと連絡が来て、ここまではスムーズだったのに、買取価格が少額すぎることに愕然とするといった内容です。
大量の物品を扱っていて、こちらの見当違いだったり、買取金額の基準が大量に買えば買うほど1つ当たりの買取価格が安くなるといった契約を結ばされていたといったことです。
このようなトラブルは一例であって、小売業者を相手にしている業者だけあって、あの手この手で巧妙に取引してくる業者も珍しくありません。
そんな在庫処分・在庫買取でつらいトラブルに遭わないためにも次の項目で優良な在庫処分・在庫買取の業者を選ぶポイントを紹介しましょう。
在庫処分・在庫買取の業者を選ぶのは主に4つのポイントを押さえることがコツです。
それは、シンプルで迅速な対応、販売実績、販路が豊富、そして大口対応の4点です。
小売りや会社運営は常に時間に追われていることがほとんどです。
実際在庫処分は業務のごく一部であることが多いのではないでしょうか。
このように業務が忙しい中で、少しでも手間をなくして在庫処分ができることは重要といえるでしょう。
時は金なりという言葉通り、迅速に対応してくれて契約もシンプルな業者であるかチェックしてみましょう。
見積もり無料で、連絡を入れれば返信も早く、明細とサンプルだけで対応してくれるのが理想です。
また、いち早く現金化したいという意味でも迅速な対応をしてくれる業者であるかどうかは重要です。
販売実績のある業者を選ぶようにしましょう。
実績の豊富な業者であれば、会社や小売店のブランドイメージを損なわず、速やかに対応できます。
イメージを損なうと今販売している商品に対してお客様が離れてしまうことも少なくありません。
そう言ったダメージを最小限に、場合によってはノーダメージで買い取ってくれる業者が実績のある業者です。
在庫処分・在庫買取の業者を探す場合は、サイトに年間の取り扱い社数やネットの口コミでも好意的なものがみられます。
そう言った実績がきちんとした業者を選ぶことによって確実で安心の取引が行えるでしょう。
また、実績がある会社なら、きちんと指定した時期までに現金も振り込んでくれます。
このように依頼する側のプライバシーやブランドイメージの低下を避けてくれるだけでなく、きちんと現金を振り込んでくれるのが実績豊富な業者の特徴です。
販路が少ない在庫処分・在庫買取の業者は、処分を請け負った自身が在庫を抱えてしまうことが少なくありません。
それを避けるために買取価格を極限まで安くしてくることも珍しくないのです。
このように在庫を抱えすぎている買取業者よりも迅速に販売できる販路を多く持つ業者の方が高価買取が期待できます。
この販路が多いかどうかは、在庫処分・在庫買取の業者のサイトを見ると分かる場合が多く、参考になるでしょう。
また、販路が多い業者はメールで引き取り業者を探したり、サイトで告知したりといった対応をしてくれます。
もちろん、インターネット上に価格が出ないほうがいい商品の場合の対応もきちんとしていることが多いので、そう言った点も注目です。
最後が大口対応です。
在庫処分・在庫買取の業者といえば、大口対応は当たり前のように感じるかもしれません。
しかし、在庫処分・在庫買取の業者の中には意外に小口対応しかできない業者も少なくありません。
沢山の在庫を抱えてしまった場合に複数の業者へ依頼しなければならないといったこともあるので注意しましょう。
また、業者によっては「抜き」と呼ばれる手法で転売できそうなものだけを少量しか買い取らないケースもあります。
そう言った意味で大口に対応している業者であれば、抜き行為をせず、安心の買取をしてくれることが多いのです。
抜き行為だけされて、残った在庫が産廃処理業者によって引き取られるといったことがないように注意しましょう。
これら4つのポイントを参考にしながら、目的に合った在庫処分・在庫買取をしてもらえる業者を選ぶことをおすすめします。
そうすることで、安全で安心、迅速、確実に在庫処分・在庫買取が受けられるでしょう。
在庫処分・在庫買取の業者選びは重要です。
実際に在庫処分・在庫買取の取引で多くのトラブルが発生しており、本来の業務のエネルギーが削がれてしまうことも少なくありません。
こういったトラブルに遭わないためのポイントを中心に今回紹介してきました。
多くの在庫処分・在庫買取の業者を探して、適切に買取をしてもらい、スムーズな経営ができるようにしましょう。