アパレル商社様からの在庫処分事例をご紹介します。
生産コストを抑えるために海外工場でのアパレル生産が盛んに行われています。
以前は中国での生産が圧倒的に多かったのですが、生産コストと人件費の高騰により、コストを抑えるために中国以外の工場への発注が増えています。
今回はミャンマーで生産された商品の買取を行いました。
中国での生産コスト高騰の影響を受け、生産地の多様化、工場移転の動きが東南アジアに出ています。
その中で、低コストに抑えられる候補地としてミャンマーが挙げられます。
もともと中国国内における縫製工場労働者の不足と、中国での製造業分野の付加価値を高めるための政策も相まって、ミャンマーをはじめとする東南アジアへの生産ラインの移転の動きがありました。
東南アジア諸国の魅力は低賃金の人件費です。
ミャンマーは低い人件費に加え、EUの特恵関税制度(開発途上国の支援を目的とする税制の優遇)など貿易上の特典も在ります。
また、市場の充実ぶりとインドと中国の中間に位置する立地の好条件も見逃せません。
原材料のコストも抑えらることができ、アパレル生産に非常に適しています。
ミャンマーでのアパレル輸出も増加傾向で、EUが最大市場と認知されていますが、国単位で見ると日本が最大の輸出先となっています。
縫製技術が未熟な点はあるため、最終加工のみを中国などで行うケースも散見されます。この場合は、製品にはメイド イン ミャンマーと表示されないため、一般的にはミャンマー製のアパレルは知られていないかもしれません。
買取商品はダウンジャケットです。
2019~2020年は記録的な暖冬だったため、ダウンジャケットが全く売れませんでした。
セールをしても全く売れず、売れるのは薄手のボアコートばかり。
依頼者のアパレル商社様は、2018年から中国生産をミャンマー生産に切り替えていました。
中国生産時より生産ロットが多くなったため、抱えた在庫数も多くなってしまいました。
数量にして4000枚です。
ダウンジャケットは収納するにもかさばり、商品保管の倉庫代が高額になっていました。
そのため、早めに在庫処分をしたほうがいいとの判断でお問い合わせをいただきました。
ダウンジャケット
商品単価:1200円
商品点数:4000点