コロナウイルスの影響で経済は大打撃を受けています。
特に来店型店舗や商業施設への影響は甚大です。
今回の在庫買取のご依頼主は大手アパレルメーカーです。
百貨店や地方専門店にミセスアパレルの卸を行っています。
コロナウイルス感染拡大防止の為、大都市を対象としていた緊急事態宣言が2020年4月16日に全都道府県に拡大されました。
5月6日の解除予定が5月25日まで延長され、営業自粛が全国的に行われていました。
この影響で、「新型コロナウイルス関連倒産」が増加しています。
帝国データバンクが7月3日に発表した調査データでも飲食店・ホテルに続き、アパレル小売店の倒産が21件となりました。
引用:帝国データバンク「新型コロナウイルス関連倒産」、全国で311件発生
アパレル販売は長期的に不振ですが、3月から店舗の客足も遠のき、緊急事態宣言による休業要請でさらに追い打ちをかけられた状態になりました。
卸先の店舗の中には、長期の休業によりキャッシュフローが悪化し、廃業・倒産をされる店舗もあったそうです。
メインの取引先である百貨店・専門店は営業自粛で休業。
4月~6月納品予定の春物衣料がすべて在庫となってしまいます。
特に5月は長期休暇のゴールデンウィークがあり、通常ならイベントやセールが開催されます。
春物衣料のセールが行われるため、アパレルメーカーはこの時期に合わせて商品の生産と納品を計画しています。
そのため、4月からはアパレルの納品数も増加します。
今回は店舗休業期間の商品が、すべて納品キャンセルとなりメーカーの倉庫に積まれることになりました。
買取商品は百貨店・専門店向けの春物ミセスアパレルです。
コロナウイルスの影響で卸先が休業したため在庫となっていました。
緊急事態宣言中の納品がすべてキャンセルとなったため、商品点数は約5000点と膨大な量です。
緊急事態宣言解除後の5月末、店舗営業は再開されましたが、春物ばかりが並んでいる店内を夏物に変更しなければなりません。
当然のことながら、この時期に春物の納品は受け付けてもらえません。
アパレルメーカーでも、盛夏商品の納品が開始される時期のため、春物で埋め尽くされた倉庫のスペースを急いで開ける必要があります。
来期でも十分販売可能な商品ばかりでしたが、止むを得ず在庫処分を依頼されました。
百貨店向けのブランドは、ブランドイメージを落とさない在庫処分が大切です。
今回は、ブランドタグのカットは無しでしたが、メーカーの取引先での販売禁止とブランド毀損を起こさないために目立たないように販売してほしいとのご希望でした。
このご要望を受け、卸売ではなく国内・海外の小売店舗への再販売を行うことで了承をいただきました。
ミセスアパレル
商品単価:500円
商品点数:約5000点
弊社では、日本国内の市場に影響を与えないための在庫処分に力を入れています。
国内・海外ともに豊富な流通経路をご用意していますので、お客様に合わせた提案を行っております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。